睡眠時無呼吸症候群（SAS）とは、睡眠中に呼吸が止まってしまう病気です。医学的には、10秒以上呼吸が止まる状態を無呼吸、呼吸が弱くなる状態を低呼吸とし、1時間に5回以上この状態が見られる場合は睡眠時無呼吸症候群と診断されます。日本における睡眠時無呼吸症候群患者は約500万人と言われており、働き盛りの30代～50代の男性に多く見られます。
睡眠中に無呼吸が繰り返されると、睡眠の質を悪化させ「いびき」「日中の眠気・集中力の低下」「起床時の頭重感」などの症状を引き起こし、日常生活に影響を及ぼすことがあります。このような無呼吸による血液中の低酸素状態が続くことによって心臓・脳・血管に負担がかかり、高血圧・不整脈・心筋梗塞・糖尿病などの発症の危険性が高まるため、早期の発見・治療が重要になります。